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小説UP

教室から外を眺めると、そこには水たまりが量産されたグラウンドがあり、
正面を向けば、見たくもない物理の先生である倉田が、チョークで黒板に何かを
書き連ねている。
その光景を見ているだけで今日の私は憂鬱だった……がノートだけはきちんと取っていた。

しかしそれにも飽きて、授業が進むにつれて、ゾンビのように喘いだり、
シャーペンで机にイタズラして過ごしていた。

ふと私は、倉田先生が遅筆になっている事に気づいたが、
そう思った頃には、先生の身体はそのポーズのまま倒れていった。

クラスはざわめき、委員長の加藤君は、「まずいよ、これは」と言いながらも
動揺が隠せないようで眼鏡の位置が定まらないのか震えた手でずっとそれを弄ってる。
お調子者の辛島君は、おどけた調子で先生の遺体の近くに寄り、
手に触れるや否や、その赤い物体に気づき何も言えなくなっていた。

こんな異常事態なのにも関わらず、私は授業がなくなってよかった、と思うのだった。

「次の授業なんだっけ?」

誰かがそう言った。

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