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宇宙人とそのカレシ

深夜だった。
今夜は嫌に静かだ。
普段なら、パパかママが寝たか確認しにきたり、
弟が添い寝を頼んできたり、やばい姉が
進撃してくる事もない。
だからこそ何か胸騒ぎがする。
何も根拠はないんだけど。
……背筋が寒い。
今日は冷え込むって言ってたっけ。
……いや……違う! 屋根がない!
私の部屋だけ屋根がない!
「え、なによこれ」
開いた口が塞がらない。
何なのかわからない。
私はもう夢を見てるのだろうか。
「いや、それは夢じゃないわ!」
それがどこからか聞こえる。
だけどどこを見ても誰もいない。
「ここよ」
なぜか、私の部屋に女の子はいた。
見た目は一七歳ぐらいの女の子と、
首輪に繋がった獣が一頭……?
「うわああああ」
本当に驚いた時ってこんな声出すんだと思いながら
大声で叫んでいた。
「失礼ね、私の彼氏に」
「か、彼氏! これどっからどうみても獣じゃん」
「……なによ、悪い?」
「しかも怖いよ?」
「なんかいった?」
彼女は私に向けて手を翳した。
それだけで私はなぜか小さくなった。
「な、なによこれ?」
「あら、あなたの前世は可愛い猫みたいね」
「こんなの嫌だよ! 早く元に戻して!」
「人の彼氏を獣呼ばわりした罰だわ」
「ごめん、だってあまりにも怖かったもん。」
「謝り方がなってないわ、
私の惑星は礼儀がなってない奴は打ち首よ」
「そ、それを言ったらあなたは不法侵入……」
「口が減らないわね。もう戻さないようにしようかしら」
「……ごめんなさい。次からもうしません」
「本当に反省した?」
「……はい」
背に腹はかえられぬのです。人間の身体に変わりはありません。
「明日には治ってるわ、きっとね」
……きっと。キットカットのようにきっとって言われた。
「そのギャグつまらないわ」
「え、なんで聞こえてるの?」
「私の一族はテレパシーが使えるの」
鎖につながった獣が立ち上がる。
「ふう、やっと声がだせる」
獣が喋ってる……これはもう夢なんだな。
「だから夢じゃないって」
「そう夢ではない、現実だ。そして自分に起きた
事を確かめるんだな」
ね、猫になった。
「ああ、何が原因でそうなったか考えるといい」
……あなたにもあなたの彼女にも悪い事いってごめんなさい。
愛してる人がどんな外見かなんて関係ないよね。
「さすが私のカレシ。ちゃんと私が言いたい事を言ってくる
いい男だわ」
「だが、この家にそう何泊もできないのも確かだ。
他の家に伺わせてもらおう」
あなた達の目的はなんなの?
「酸素欠乏症、宇宙空間に長い間滞在しすぎたのよ」
え、あなたたち宇宙からきたの?
「ああ、そうだ。我々はこの星の人間からすれば異星人、エイリアンだな」
……だから屋根がなかったんだ。
「ああ、私のスキルで屋根を一時的に収納した」
よかった、なんとかなるのね。
「今日だけはここに泊めてくれ」
……わかったわ。
「大丈夫よ、起きたら綺麗に元通りよ」
そうならいいんだけどね。
「見てみろ。今日もまた美しい月がでてる」
月は白く輝いていた。
その光を見てるうちにだんだん、眠くなって……。

ガバッと布団から勢いよく起こす。
「夢かぁ……ちゃんと手もあるし人間だよね。
屋根もあるし、特に問題なし。
だけどあの人たち、宇宙人だったよね。
これって、ものすごい怖い事なんじゃ」
そう考えると背中がなんとなく冷たくなってきた。
だからこそあの事が夢か自分の部屋を調べる。
「……やっぱり夢じゃない」
獣がいたあたりに見知らぬ体毛が落ちていた。
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